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Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

思い出の晩酌酒


「私の晩酌酒1」


この画像を見ると日本のその昔を思い出しませんか?
と、書いても「私ってそんなに古い人間ではない」と、
杯が飛んできそうな殺気を感じました。

私は、車で5分のスーパーへ酒を買いに行きます。
量り売りなので、これを見つけた時は天にも昇る思いで、
何とも幸せな気分を味わったものです。

(色んな種類の酒が壺の中に入っている)


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私は、酒を飲み出したら止まらなくなるので、
毎日600mlと決めて、先に600mlのポットに入れて、
それまでで終れば一安心だが、それまででも、
飲み足らない場合は、悔しい思いで一夜を過ごす事になる。

問題---いろんな種類の酒が入っているがこの酒の事を、
中国語で何と読んでいるか分かりますか?


(私が今も飲んでいる女儿紅と言う酒)


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「私の晩酌酒2」


この酒は浙江省の紹興地方で作られている酒である。
「紹酒」とも呼ぶが一般には「紹興酒」と呼ぶ。

この酒は米を主原料としているが、好き嫌いがある。
中国での酒は約4000年前の夏時代に造られた。

中国の酒は、アルコール度60度がある高粱酒もある。
茅台酒はこの種類に入るが、世界的な名酒になっている。

日本の酒は醸造酒であるが、この方法は中国にもある。
黄酒と呼ばれるものがその日本酒に似ている。

(糟焼酒で白酒の感じでアルコール50度)


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出来立ての黄酒はまだ熱く、そのまま飲むと直ぐ酔う。
商社時代に歓迎され、ある市の幹部が調子に乗り乾杯を始めた。

「私はやめた方が良いですよ」と言ったが言う事を聞かない。
仕方なく付き合ったが、その幹部は酔い潰れてしまった。

16度ある酒を乾杯するものではない。60度の白酒も同じ。


問題---この壺の中に入った酒は量り売りであるが、
どうやって量っているか分かりますか?


(小麦から作ったアルコール16度の香雪酒)


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「私の晩酌酒3」


酒の量り方って昔の人ならご存知でしょうね。
漏斗(じょうご)形状が朝顔の花に似ている。

また上戸とも書き、その筒口を用意した容器の、
口に差し込み、上部から紹興酒を注ぎ入れる。

ただ問題が、このような大きな壺で紹興酒が、
一杯入ってるので、ジャッキーチェンのように、
抱きかかえて、その漏斗の口へ注ぎ込むわけには、
行かないので、そこで登場するのが柄杓である。

(漏斗を容器の口に差し込みお酒を入れる)


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柄杓(ひしゃく)は茶道をやった人なら百も承知。
また、寺などに入るときに、手を清める為に、
置いてある水を汲む道具も柄杓という。

この柄杓は、瓢(ひさご)などの果実の中を刳り抜き、
乾燥させて酒などの容器にしていた事から来ている。

でもこの壺から酒を汲む柄杓は真っ直ぐな棒に、
柄杓を引っ付けて、あたかも井戸から水を汲むよう。

問題---私が1回に紹興酒を入れてもらうのは、
どれ位の量でしょうか?何mlでもいいですよ。


(柄杓を壺の中に入れて酒を汲んでいる)


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「私の晩酌酒4」


紹興酒の中では古越龍山という銘柄が、
一番広く世間に知れ渡っている。

この紹興酒の飲み方には色々な方法がある。
温める・冷やす・常温の方法であるが、
広東省では温める飲み方が多く普及している。

熱からず温からず人肌より少し熱めが美味い。
話梅という梅を砂糖水に漬けて、それを天日に干す。

その味は、甘酸っぱいが、紹興酒に入れて飲むと、
円やかな味を引き出し、女性でも紹興酒が病み付きになる。

私が飲んでいる紹興酒は女儿紅である。
古越龍山の方は10年熟成で、女儿紅は5年である。

(2.5リットル入り古越龍山98元1470円)


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前ページの回答は、1.8リットルペットボトルを、
3本ずつ買ってくる。飲むのは1晩600mlくらいである。


大体9日間で無くなってしまうが、お客様の接待など、
続く時も有るので、結構長持ちする。

私の飲み方は変わっているが、誰が飲んでも「美味い」と、
うなるほどである。あたかも良質の紹興酒のよう。

だが、味がちょっと薄いので物足らないが、私には、
丁度いい加減である。まず、女儿紅を500mlグラスに
半分注ぐ、その上にお湯を足し、ミネラルを足す。
つまりは、ぬるま湯割りである。

問題---ここで他に入れる隠し味は一体何でしょう?

(2.5リットル入り5年熟成女儿紅45元675円)


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「紹興酒専門酒場」


上海では中国時間午後8時10分土砂降りの雨になった。
中国のラジオを聴いていて、外から大きな「ザーッ」と、
言う音が聞こえ、窓を開けると生暖かい空気と共に、
雨が私の手を濡らした。

これで梅雨が明けるのだろうか?と、思っていると、
12分ほどで土砂降りの雨は止んで、誇りを洗い流した。

質問--あなたはスープ(味噌汁)を先に飲みますか?
それとも、スープとご飯と交互に頂きますか?


午後8時(日本時間9時)より、紹興酒女儿紅を飲みだした。
いつものように、大きなグラスに「ハチミツ」を垂らし、
それを僅かなミネラルとお湯で溶かし、紹興酒を注ぎ込んだ。

そして、更にお湯を注いで、私流の紹興酒が出来上がった。

(紹興酒の専門店の棚の壺)


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紹興酒は、紹興市で作られてるので「紹興の酒」で紹興酒と呼ばれる。
上海老酒初め中国の老酒の事を黄酒(huang2jiu3)と呼ぶ。

黄酒は中国で、3千年以上の歴史を持っているとされている。
紹興酒の生産がいつ頃から始まったかと言うと、2千年位前だろう。

これは、中国人から聞いた話なので、何とも言えないが、毛沢東が、
紹興市を訪れた時に飲んだ酒が紹興酒で「この酒は美味い!」との、
一言がこれだけ紹興酒が中国を代表する名酒になったと言う事である。

私が飲んでも何とも美味い。私は既に12年紹興酒を飲み続けている。
紹興酒にも、色々な種類があり、それぞれの味があるので、
自分に合った銘柄を、見つける事も人生の一つの楽しみである。


問題--私が毎晩飲んでる「女儿紅600ml」1本の、
値段が幾ら位するか?これが問題です。日本円で結構です。



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